一戸建てに引っ越しが決まった時に、考えなくてはいけないことの一つに固定電話の問題があります。
携帯電話は一人一台契約して保有することが当たり前の時代になりましたが、逆に固定電話を新規に契約する機会は減りましたよね。
昔は固定電話と言えばNTT一択で、引っ越しする時も番号変更手続きくらいで済んだものですが、今は固定電話も選択する時代です。
果たして新規に契約する時、従来通り何も考えずにNTTで新規加入手続きをしてしまって良いのでしょうか。以下ではこの疑問にすっきりお答えしていきます。
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一戸建てに引っ越しした時の固定電話手続きの流れ

どこに連絡する?
現在多様な固定電話回線の種類が存在します。
これまでNTTの電話回線を使用していた方は、引っ越しの時に番号の変更だけでそのまま回線を引き継いでもいいですが、回線の種類を変更する事で電話料金を安く抑えることができます。新規加入する場合も同様です。
特に、新居にて光回線やケーブルテレビのインターネットを利用する予定の方は、付帯する固定電話サービスに変更すると、今までの電話料金の月額利用料が半額以下になることもあります。
まずは光回線やケーブルテレビを利用するかどうかを確認してから、固定電話の新規手続きを始めてみてください。
◆NTT東日本、西日本
一般的な家庭にある固定電話回線です。通常の新規加入権、加入権なしで月額料の高いプラン、光回線を使った固定電話のプランなどがあります。
◆ソフトバンク
新規参入した固定電話回線です。独自の回線の他に光回線を使った固定電話のプランがあります。
◆KDDI
独自の固定電話回線は2016年6月でサービスを終了します。その他に光回線を使った固定電話のプランがあります。
◆J:COM
IP電話(インターネット回線)ですが、品質は近年光回線と変わらなくなっています。
その他、ほとんどの光回線事業者、ケーブルテレビ事業者のプランには固定電話回線が付帯しています。
まずはインターネットを申し込むとしたらどこに申し込むかを選択し、そこのプランに付帯する固定電話サービスを申し込むことをお勧めします。
いつまでに段取りを進めるのが最適?
固定電話の申し込みをする場合、最短で即日新しい番号が発行されます。
ですが、引越しするにあたって、知人に引っ越し連絡のハガキを出すなどしなければなりません。
ハガキの印刷を業者に依頼する場合は最低でも依頼をしてから出来上がりのものが手元に届くまで3営業日を要します。
もし引越し当日までに新居の連絡先を知らせておきたい場合は、少なくとも4日前には固定電話申し込みの手続きをしておきたいです。
また、電話が実際に使えるようになるまでに回線工事の必要があり、繁忙期の場合は業者のスケジュールの都合もあるので、申し込みから開通まで2週間程度の余裕を見ておく方が良いです(NTT東日本調べ)。
既に固定電話を持っている方でも、NTT・ソフトバンク・KDDIなど複数の回線業者の中でどの回線を使っていたかわからない場合、すぐに申し込みの手続きができなくなってしまいます。
請求書で自分の使用する回線を確認してから対応の会社に連絡をしなくてはなりません。ですから1か月前には段取りを進め、請求書などを手元にキープしておいてください。
固定電話の契約に必要なものリスト
新規に固定電話の契約をする場合、以下のものが必要となります。
・身分証(運転免許証、健康保険証、パスポート等)
・未成年の場合は親権者の同意書
・契約者名義
・引越前の住所と新居の住所
・請求書の住所が異なる場合は請求書送付先の住所
・工事の希望日(場合によっては立ち合いの必要があります)
固定電話を既に持っている状態での引越し手続きの場合は、身分証は不要です。
設置までの期間は?
固定電話を新規で申し込んだ場合に、新しい電話番号は即日もしくは次の日までにはもらえます。
工事の申し込みをしてから開通までは4日から2週間かかります。
かかる費用の相場を調べてみた
固定電話には現在、主に下記の回線種類があります。
それぞれの種類別に、新規加入時にかかる費用をまとめました。
◆NTT(従来の電話回線)
新規固定電話加入権 ・・・36000円
契約料 ・・・800円
工事費 ・・・なし
月額基本料 ・・・1450円~
◆NTTライトプラン(NTT回線、加入権不要だが月々の利用料金割高)
新規固定電話加入権 ・・・なし
契約料 ・・・800円
工事費 ・・・2000円
月額基本料 ・・・1700円~
◆ひかり電話(NTT光回線を利用した電話回線)
新規固定電話加入権 ・・・なし
契約料 ・・・なし
工事費用 ・・・3000
月額基本料 ・・・500円
+別途フレッツ光の契約が必要
◆J:COM PHONE(J:COMのIP電話回線)
新規固定電話加入権 ・・・なし
契約料 ・・・8000円
工事費用 ・・・なし
月額基本料 ・・・1330円
◆おとくライン(ソフトバンクの提供する電話回線)
新規固定電話加入権 ・・・なし
契約料 ・・・なし
工事費用 ・・・4800円
月額基本料 ・・・1350円~
◆ホワイト光電話(ソフトバンク光回線を利用した電話回線)
新規固定電話加入権 ・・・なし
契約料 ・・・なし
工事費用 ・・・1000円(NTTからの変更の場合2000円)
月額基本料 ・・・467円~
+別途ソフトバンク光の契約が必要
◆auひかり電話サービス(au光回線を利用した電話回線)
新規固定電話加入権 ・・・なし
契約料 ・・・なし
工事費用 ・・・なし
月額基本料 ・・・500円
+別途auひかりの契約が必要
◆NURO光でんわ(NURO光回線を利用した電話回線)
新規固定電話加入権 ・・・なし
契約料 ・・・なし
工事費用 ・・・なし
月額基本料 ・・・500円
+別途NURO光の契約が必要
単純に初期費用だけみると「auひかり電話サービス」や「NURO光でんわ」が安く感じますが、別途ネット回線の契約が必要なので、指定のネット回線が不要の場合はあまりお得とは言えません。
「おとくライン」や「J:COM PHONE」は最初の工事費がやや高いだけで、総合的にはお得であると言えるかもしれません。
まとめ
一戸建てに引っ越しする場合の、固定電話の新規手続きの方法をご紹介しました。
・まずはインターネット回線業者を選択してから、その付帯サービスである固定電話を申し込む
・旧居の回線の請求書が必要となるかもしれないので、新規回線申し込みの際は1か月前から段取りを始める
・初期費用が高くても総合的に安くなる料金プランを選択する
以上をふまえてお得な固定電話の選択をしてくださいね。